アリと人類の総体重はほぼ同じ!?

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イギリスの昆虫学者であるC.B.ウィリアムズによると、地球上に生存する虫は約100京匹だといわれている。

100京とは数字にすると1,000,000,000,000,000,000となり、途方もない数字であることはおわかりだろう。

ちなみに数の桁の呼び方は一、十、百から始まって、恒河沙(ごうがしゃ)、阿僧祇(あそうぎ)、那由他(なゆた)、不可思議(ふかしぎ)、無量大数(むりょうたいすう)まである。

そしてこの100京匹の中で少なく見積もったとしても、このうちの1%はアリだとウィリアムズはいっているのだ。

つまり100京の1%なので、1京匹。

そして「ナショナル・ジオグラフィック日本版」によると、アリの平均体重をこの1京匹に掛けると、なんと人類の総体重とほぼ同じなのだというから驚きだ。

アリの体重は1~5㎎なので、50㎏の人間と1000万匹のアリがほぼ同じ重さになるといえば少しは想像しやすいだろうか?

アリに変身するコオロギ!?

公園などで角砂糖を置くと、いつのまにか行列を作っているアリ。

アリは道しるべとなる揮発性の高いフェロモンを地面につけながらエサまで到達するのだという。

揮発性が高いのでエサがなくなると自然とフェロモンもなくなり、行列もなくなるというわけだ。

アリは意外と獰猛な生物で、何でも食べる雑食だ。

そしてこのアリには共生する虫がいる。

例えばアブラムシは、植物の液を吸って集めた糖分を与えるかわりにアリたちのそばにいて安全を得るという。

しかし中には共生とは言い難い、なんとも図々しい虫がいる。

それは「アリヅカコオロギ」。

通常アリは外敵に敏感で、巣に入ろうものなら容赦なく攻撃する。

だが、この「アリヅカコオロギ」は平然とアリの巣の中に入れる、いわばフリーパス状態なのだ。

その秘密は体表を覆う成分による「擬態」。

アリは敵と味方を体表に覆う成分によって判別する、アリヅカコオロギはこのアリの成分に似たものを作り出すことができるのだ。

そして悠々と巣の中に入るとアリの仲間としてのびのびと生活する。

アリは仲間だと勘違いし、せっせとエサを運び自ら外敵に食事を与えていることになる。

そしてこの怠け者のアリヅカコオロギは天敵に襲われる心配がないので、羽も退化し、秋になっても「リーン、リーン」と鳴くことはないのだという。

アリの脳の割合は人間より大きい

人類の進化においてとても重要な脳の発達。

人間は脳の数パーセントしか使用していないといわれており、あのアインシュタインでさえ12%ほどだといわれている。

人間の脳の重さは成人男性で1400gくらい、女性でも1230gほどで、これは体重の約2.5%の割合だ。

脳は大きければ良いというわけではなく、体重に対する脳の重さの割合によって比例するという説がある。

例えば動物でいうと、マッコウクジラの脳は10kgもあるのに対し、体重が25~50tにもなるのでその割合はわずか0.02%。

その他にもゾウは0.23%、ゴリラは0.5%で、人間に近いとされているニホンザルは1.14%なのだそうだ。

しかし生物の中には人間より脳の割合が大きいものがいるという、それはアリ。

なんとアリはその体重に対して6%もの重さになる脳を持っているのだ。

もしかしたらアリは私たちが思っている以上に頭がいいのかもしれない?

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